人に顔を見られたくない
- 和弥 江川
- 2020年6月16日
- 読了時間: 2分
#顔を隠す
#いじめとマスク

マスクをした「つなぐ」です。
14歳の時に一緒にフィンランドに行った時に撮影しました。誰も自分を知っている人のいない外国でさえ、マスクを手放せませんでした。
12歳(中学1年)いじめに遭ってから、17歳で自死するまで、彼はマスクを手放すことができませんでした。病気なの?心の病?
こんなことをたくさんの人に言われました。正直、親からしてもこの状態は痛々しくて、耐えられないときもありました。いつからこのマスクをするようになったのか?彼がいじめに遭ってから、すぐに学校にゆけなくなりましたが、お祭りが大好きな彼は、中1の秋まつりに出かけました。いつものように軽い気持ちで、楽しくお店を見て歩きました。同学年の子どもに呼び止められ、神社に連れ込まれました。
「どうして学校に来ないんだ」
「ずる休みだ」
「お前のせいで学校の雰囲気は悪くなった」
「お前みたいな奴は許せない」
たぶん彼が休んでいる理由や背景を、よく知らない子どもが行なったことだと思います。複数の子どもに連れ去られて、怖い思いをしました。この恐怖を彼は2度と語りませんでした。それ以来、ずっとマスクをかけています。
いじめは数々の複数の後遺症を残します。
しかし、つなぐが学校にゆけない要因や背景が十分に生徒に説明されていないことは、親としてよくわかりました。子どもたちは、おそらく自死後の今でも、彼をズルイ、弱いと思っていると思います。
親は、いじめに遭った彼の気持ちを誰も受け取らない。この教師や大人の在り方を問わなければ、同じようにいじめは起きると考えています。
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