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初めて学校へ

6月23日 つなぐが休みはじめたころ、学校で担任I先生、学年主任B先生と面談。今回の禁足で、つなぐが受けた嫌がらせを伝えた。担任のI先生は、終始黙っている。学年主任のB先生は、誰が暴言を吐いているか?誰がいじめているか?誰が嫌がらせをしているか?名前を出してくれと言う。

 私は、この先生方は犯人探しをしようとしている。いじめをしている生徒の名前を出せば指導をする。これまでの経過を見てもわかるように、大げさな指導をされたらかえってつなぐが傷つく。子どもの人権はお構いなし。つなぐを守ることよりも犯人を見つける事にやっきになっている。この人たちに、誰にやられたか、名前を言ったら、子どもは余計に辛い状況に追い込まれるのではないか?

 正直に「先生方の指導が裏目に出ているので、そっとして欲しい」と伝えた。この「裏目」という表現は、先生方の目的は「犯人探しと、犯人への指導」でしかなく、いじめられた当事者である つなぐを守るものではないという意味を込めて言っている。

 教師は、禁足をしても何も情報が来ないということだけにしか関心を向けていない。正直この視点のズレは、いまでも続いている。学校内部で、教師と生徒の信頼関係がないことは、容易に見て取れた。しかも、その信頼は教師の側から切り落としているようにしか思えなかった。学校になれない子どもたちが、いろんな不安や思いを抱いているのは、明らかなのに、その想いに寄り添わず、罰でコントロールしようとする。その発想自体が非常に危ういと私は、感じた。あ〜これではいろんな生徒が傷ついて、ガマンしている。先生はそれを力で抑えようとしている。生徒が諦めるまで、力で押さえ込もうとしている。正直に言えば、「時代錯誤」としか思えなかった。

 この日最後の話に私は耳を疑った。本人が休んでいて期末テストを受けていないという事実に対して、「これまで受けたテストの成績を加味して不利益にならないようにします」という。ああ。私は本人の成績を気にしているのだと思われているのだなあ。私は、「そのような配慮はかえって本人を苦しくするのでやめてください」と言った。

 禁足という罰をして、生徒の暴言や暴力で、学校に来れない子どもができた。なんらかの気まずさを感じた教師が、成績はテストを受けなくとも配慮する?この大人の取引きのような会話自体が、非常に教育とはかけ離れた会話にしか聞こえなかった。親として、子どものことを本気で心配していることが、学校・教師に伝わらないもどかしさでもあった。

 
 
 

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