第1回いじめ 調査報告書(町教育委員会設置第3者委員会)
- 和弥 江川
- 2020年5月29日
- 読了時間: 3分
更新日:2020年7月21日
これは1回目のいじめ調査第3者委員会の報告書です
2014年にいじめがあって、翌年2015年学校と、教育委員会に調査依頼等の質問票を出し、2016年に「いじめによる不登校 重大事案にあたる」として調査依頼。
翌年2017年1月に町教育委員会にいじめ調査の第三者委員会が設置された。
添付されているのは、2017年7月に出た答申である。
1、不登校といじめとの関連について
2、不登校にいたるまでの事実調査の検証について
3、学校及び教育委員会の対応の検証について
4、学校及び教育委員会の今後に向けての取組みの検討について
5、学校及び教育委員会のとるべき措置への提言について
について検討されたものである。被害にあった、つなぐの心情に寄り添いながら本人保護の視点で行われた調査とは残念ながら言いがたい。
1、本人に何が起きていたのか、当時のクラスの同級生が在籍していたにも関わらず一切聞き取りをしていない。事実関係の調査も担任と学年主任だけの聞き取りに終わっている。広範囲な事実を一切調査をしなかったのはなぜか?全くわからない。
2、当時の状況調査をするアンケートが実施されたが、事前に私たち保護者には一切アンケートの調査内容を説明されることがなかった。(極めて一方的なもの)。
また、アンケート結果についての情報の開示も「個人情報」が含まれているので非開示であるとされた。
私たちは、いまだにこのアンケートがなんのために行われたのか全く不明である。確かなのなのは、私たち被害生徒、家族に寄り添ったものではないということ。私たちは、気持ちを聞かれていないという後味の悪い事実が残った。
3、つなぐ本人が、追い込まれた精神的な状態を明らかにするような、調査が全くされなかった。本人がいじめにあった後で、夜驚(夜、叫び声をあげて起きる)や人と会うときにマスクを離せない状況に追い詰められた。いじめの後の問題について言及が全くされていない。一人の中学1年生が、誰も助けてもらえない状況で、どれだけの苦しみ、恐怖を抱えたか?想像さえされていない。
4、いじめの事実の否認を行っている。本人がいじめに遭っていたと父親(私)の前で意思表示しているにも関わらず。表現が「あいまい」であったという理由から。本人の証言が取れない??としている。禁足による、トイレでの暴言や暴力が遭ったと証言しているにも関わらず、当時の同級生への聞き取りも十分に行わずその蓋然性(おおむねあった)を指摘するにとどまっている。
5、事実認定強化する上で、調査の聞き取りは、本人中心に行われるべきこと(いじめ防止法)であって、本人の経験したことを肯定的に受け取りながら調査委員会が事実関係を調べる必要がある。学校の指導のあり方を議論するのは、その後のことだが、学校の指導のあり方自体を同時に判断しようとしている?もしくは、事実の発覚から調査にいたるまでの経緯を意図的に省いている。その理由を私が「いじめ」がおきたときに「犯人探しをしないでほしい」といったことを理由にしている。
私は、学校が犯人探しにしか興味がなく、つなぐをしっかりと守ろうとする姿勢がないことに不安を感じて、上記の発言をしたことは、調査委員会でも述べた。にも関わらず「意図的?」にその内容には言及されていない。調査委員会の第三者性に強い疑問を感じた。
6、いじめに遭った後のフォローについても、全く行われていない。学校側に終始足りなかったのは、「いじめに遭った子どもを守るという絶対的に必要な視点である。それさえあれば、ここまで話はこじれていない。教師は、いじめの犯人探しをし、謝罪をさせる。解決というしなりをしか持っていなかった。つなぐも、私も態度として謝ったとしても、いじめはそんなに簡単に留まるものではないと知っていた。むしろ悪質になるかもしれない。
被害にあった子どもを守るという姿勢がないのに、教師を信頼できるはずもない。学校側から感じられるのは、自分たちの誤りを素直に謝罪しない事への不信が強く残った。
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